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第13回固体イオニクスセミナー@宮崎

9/12-14に宮崎県シーガイヤリゾートで開催された固体イオニクスセミナーに参加し、若手講演とポスター発表をしました。

昨年に続き、南国感溢れる南九州で本セミナーが開催され、基礎から応用まで固体イオニクスを始め固体化学に関する活発な議論がなされました。

初日は多元研の小俣先生と大阪府立大の山田先生による講演がありました。
小俣先生の講演では"6s孤立電子対のような特殊なイオンが全体の構造を決定し、アルカリイオンが適当に隙間に入る"という結晶構造の解釈が面白かったですが、それよりも2時間をあっという間に感じさせるトーク力と、「物差しを手に入れる」「覚えるとわかるの差異」をわかりやすく私達学生に訴えかけていたことが印象的でした。
山田先生の講演では"共有結合性結合の中にイオン性があると溶出しやすい"というお話があり、もしかしてこれはBSCFのSr析出問題と関連があるのかな、と感じました。



あの小学校で習った"蘇"を使ったおいしいソフトクリームやA5ランク宮崎牛(100g¥1000以上)を食べて宮崎県も堪能しましたが、今回は先生方の講演がとてもおもしろく感じました。
二日目の分子研小林先生、金沢大渡辺先生の講演からも、"複合アニオンのアニオンサイトはカチオン価数や陰性度で決まる"、"カチオンが還元されにくいとヒドリドが入る可能性がある"等の興味深い解釈や「なんとかなる、と思えば必ずなんとかなる」「新材料合成は結果が出にくいわけではない」等の精神的なアドバイスを受け取りました。

若手講演では緊張のあまりスライドを飛ばしてしまったところもありましたが、聞いて頂いた先生方から公演後に興味を持って話しかけて頂け、一定の嬉しさはありました。
ただ、まだまだ上は遠いと感じた3日間でもありました。



青島でリフレッシュもしたので、再び仙台に戻って精進したいと思います。