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放射光XRD

初めまして、B4の加藤です。研究室に入る前はずっとブログを見ていたので、書く側になれて嬉しい気持ちと不思議な感覚があります。
先日、ナノテラスで放射光XRDを測定してきたのでその様子を報告します。

まず、測定の前段階として試料をキャピラリー管に詰める作業がありました。この管が0.2mmや0.3mmの細さで試料を詰めるのが至難の業でした。試料の粒径や凝集性によって入りやすいものと入りにくいものがあり、私は2試料詰めるのに3時間以上は格闘しました。後半は途中で詰まらないように祈りながら作業する時間が続きました。1人で作業すると辛くなるので誰かと一緒にやることを強くお勧めします!

測定当日は高村先生、石井先生、小俣研の山崎先生、M2の宇那さん、岡崎さん、上山さんと総勢7人でナノテラスに行きました。顔認証でロックが解除されて扉が開くなど、何もかもがハイテクな世界で衝撃でした。私はもちろん初めてのナノテラスだったので、動画で見ていた光景が目の前に広がっていて1人で興奮していました。
機器の構成と測定方法を教えていただき、早速測定が始まりました。まず試料台に粘土でキャピラリー管を固定して装置にセットします。

↓セットしてる岡崎さん

↓ダーツしてるみたいに見える宇那木さん

このときに水平に固定されていることが重要でその後の作業が効率よく進むのですが、上山さんの固定の技術がピカイチでした。
続いて試料の位置合わせを行います。180°回転しても同じ位置に来るように試料台を動かして調整していきます。岡崎さんが操作をしていたときに「2回回転するとピッタリ合うんだけど、、、」と言っていて、それを隣で聞いていた宇那木さんと上山さんが「2回後ろ向いたら前向いてるのと一緒じゃん」と笑っていました。この時は怒涛の測定が待ち受けているとは思いもせず和気藹々としていました。順調に測定が進み、さらに追加で測定ができる時間があったので急遽研究室で試料を詰めて持ってきてもらうことになりました。先輩方が試料を詰めに戻ったので高村先生と石井先生と役割分担をして3人で測定を回しました。測定回数を重ねるごとに私たちの作業が最適化されていき最後の1時間には15試料も測定することができました。後半は測定ラッシュで神経研ぎ澄ましていたので、久しぶりにアドレナリン全開でした。今回は日中のスロットだったので外に出ても明るかったです!

↓記念に岡崎さんと

作業の合間にたくさんの質問に丁寧に答えてくださった高橋さん、B4のこの時期にナノテラスに連れていってくださった高村先生に心より感謝申し上げます。また機会があれば測定しにいきたいと思います。