ここでは離散的(, 2, 3 )であるが、基本角周波数 の極限で連続的な角周波数と考えることができ、 と置くと、
を得る。この式(4.6)の操作をx(t)のフーリエ変換と呼ぶ。ここで、tはs、はその逆数のの次元であることに注意。
ここで、フーリエ変換の例を図4.1及び図4.2を用いて説明する。図4.1には周期関数f(t)=sin(t)(赤線)、g(t)=sint(2t)+sin()(青線)を示す。f(t)は時間t(s)の単純なsin関数であり、g(t)はそのsin(t)の2倍の周期と半分の周期(振幅も半分)の重ね合わせである。図4.2に両者のフーリエ変換結果を示す。横軸は時間の逆数である周波数fで示されている。sin(t)の周期は2,000(s)(0.5 mHz)であるが、フーリエ変換の結果、sin(t)(赤線)では0.5 mHzに、周期2tとの重ね合わせでは0.25 mHzと1.0 mHzに急峻なスペクトルが得られている。このとき、縦軸にはもとの関数の振幅の情報も含まれていることに注意する。