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第146回日本金属学会春期大会@つくば(菊地)

3月28~30日につくばで行われた金属学会についての報告です。

まず始めに、功績賞受賞の高村先生、おめでとうございます。

今回は高村先生が企画に関わったシンポジウムセッション
(高性能蓄電池の材料科学)において、オーラル発表を行ってきました。
普段の金属学会における発表と比べると、専門が近い方々がたくさんおられ、
思っていたよりも大人数を前にして発表を行うこととなりました。
私はセッション内でも計算メインのパートに組み込まれたのですが、
他の方々の発表内容が非常に高いレベルでまとまっており、
自分の研究結果やプレゼンの完成度を省みると準備不足であったことを痛感しました。
質問を受けた際も、自分としては完全に適切な答えを返せずに終わったかな、といった点があったため、今後は短く明確に返答できるよう努力する必要性を感じました。

また本セッション中の多くの基調講演からは、各分野における基礎的な内容と同時に
最近の応用例について学ぶことが出来ました。
例えば軽元素の可視化手法として、透過型電子顕微鏡の限界と活用法について詳しく
知ることが出来ました。
また金属学会らしく、他のセッションを聴講することで様々な分野の先端研究について学ぶことが出来ました。
私は特に計算を用いた内容を見て回ったのですが、分子動力学法を活用した
PF法やTB法のみならず、熱力学パラメータを用いたクラスター変分法など、
先端的な研究例について学ぶことが出来ました。

つくばの街中については、なんというか「人工的な自然」を有する
綺麗な街並を有し、中心部に近い場所でも駐車場とかが多く、
スペース的にゆったりとした空間が演出されているように感じました。
近いようで遠いつくばでしたが、帰りも特に問題なく、無事戻ってくることが出来ました。

総じて、反省することが多い今回の金属学会だったので、
これを忘れず、次への励みにして今後の研究に取り組もうと思います。