第51回 固体イオニクス討論会に行ってきました!🌾
みなさま調子はいかがでしょうか、病み上がりでちょうど60%のD2佐藤です。
それはそうと、先月参加した固体イオニクス討論会の報告がまだできていませんでした。
固体イオニクス討論会は、大学や研究機関で活躍なされている先生方を中心に発表や熱のこもった議論が行われるとてもハイレベルな学会です。たしかM1の頃に聴講で参加しましたが、議論のスピード感が速すぎて戦慄した覚えがあります。今回はそのような戦場に私も参加させて頂きました。
自分の発表は、質問も比較的多く?頂けたこともあり、ある程度考えを伝えることができたように思います。一部の先生からはお褒めの言葉も頂けてホッとしました。質疑応答では、考察のそもそものスタンスや今後の方針などについてご指摘を頂いたり、先行研究のDFT計算に関する掘り下げが甘く、先生方の基準でスムーズに議論するにはまだまだ客観的な視点や知識が足りないと感じました。ただ実験結果に関する質問については、ある程度納得のいく解答ができた気がするのと、現状はっきりとはわからないことについてもそれを釈明した上で現状の結果から想像できる可能性を伝えるなどの工夫ができて良かったと思います。先生方からの質問は本当にいろんな角度から飛んでくるので、自分が今どの観点での理解(あるいは自分の中に正解はあってもそれをスマートに表現するための言語化)が足りていないかを再確認できました。これらを次に活かしたいと思います。
OBの川森さん、一緒に来ていた岡崎氏、撮影ありがとうございました。
聴講は積極的に討論に参加でき、とても刺激的でした。特に自分の研究に近い分野の発表では、その道のプロの先生方が直々に答えてくださるわけですから、質問のしがいがあり、充実した時間でした。そしてそういった先生方の発表を聞いていると、自分に足りないものも自ずと見えてきます。(何もかも足りないのは前提として、それらをまとめて一言で表すと)プレゼンから醸し出される「世界観」です。そういう先生方の発表はなんというか、たくさんの実験結果と向き合い、深く考えてこられたことがわかるような「独自の切り口や表現」が多い。そしてそれらはきっと、その人に見えている、事象間の関連性や相関の数に裏打ちされていて、小手先のテクニックでは体現できないし、教科書を読み下すだけでは身につかない。だからこそ、そういうプレゼンは痺れるし質問したくなる。こう書いていると、そりゃ学生ごときに身につけられるわけないだろとも思いますが、自分の目指す先はまさにそういう研究者像であり、色々と刺さるものがありました。今一度、研究への向き合い方を考える機会を頂けたと思います。
高村先生、ゆきこさん、参加の打診とサポートありがとうございました。
P.S.
イオニクス討論会後に沖縄のOISTで行われたNMR討論会にも聴講で参加しました!
①お米の固体NMR、有機分野だが確かに固体かと納得せざるを得ない
②OIST、想像以上に赤瓦
③海ぶどう、美味い
の3本でした。
また会いましょう!
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