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第8回固体イオニクスセミナー(及川)

 報告が遅くなってしましましたが、9月2-4日に奈良の信貴山で開催されました固体イオニクスセミナーに参加し、口頭とポスター発表を行ってきました。イオニクスセミナーは若手研究者、特に学生や大学院生の参加者が多く、同年代の研究者と討論や意見交換ができる貴重な場でした。初日と2日目の日中はイオニクスの第一線で活躍されている先生方の講演を聞き、夕食後にポスターセッションがありました。ポスターセッションでは、リチウムイオン電池やSOFCの電極、電解質材料などに関する発表があり、専門分野以外の研究について学ぶ良い機会でした。
 最終日に口頭発表を控えていたので、2日目午後の自由時間は発表練習をしました。練習を終えた後、夕食まで時間があったので信貴山付近の散策に出かけました。朝護孫子寺本堂では「戒壇めぐり」を体験してきました。本堂の地下に下りていくと真っ暗な回廊になっており、暗くて何も見えない中を手探りで歩いて反対の出口まで進んで行きました。自分の手さえも見えないような真っ暗闇の中を歩くというのは、今までにない不思議な体験でした。
 最終日の午前中に口頭発表を行いました。発表はスムーズに終えることができました。発表後の質疑応答では先生方から質問やコメントを頂き、今後の研究に役立ていきたいと思いました。今回の固体イオニクスセミナーは開催地が毘沙門天王の総本山である信貴山ということで、セミナー会場までは石畳の階段が続き、周囲を寺院に囲まれた場所だったので、普段の学会などでは味わえないような雰囲気のセミナーでした。