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2013年度卓越研究報告会@秋保(畑山)

3/10〜11日に秋保温泉で開催された卓越研究報告会に参加し、ポスター発表をして来たので報告致します。

今回は韓国の大学院の方々(KIST)との合同発表会でした。学会やセミナー等で僕が普段拝聴するのは、同じ専門の固体イオニクス分野に付いてですが、今回は磁性や超伝導及び誘電体を始めとする異分野の発表も同規模にあり、なかなか新鮮でした。とりわけ興味深かったのは、不定比性酸化物の超伝導性についてでした。モット絶縁体における超伝導の発現について僕は知識不足ですが、材料作製や酸素不定比性が転移温度等の物性にどのように作用するのかを質問しました。化合物の不定性は、固体イオン伝導においても伝導度の変化に関わる重要な評価対象であり、実際に僕の発表でもそのような質問を受けました。

僕の研究は金属水素化物のイオン伝導性に付いてです。金属水素化物の機能性としては水素貯蔵特性が主要ですが、イオン伝導性に付いてはLiBH4等の例外を除けば殆ど報告例はありません。イオン結晶とみなせるものもありますが、イオン伝導への寄与が期待出来る結晶構造は限られております。本研究では、高圧合成法という特殊な合成法により、所定の結晶構造を有する金属水素化物を作製し、その輸送特性を評価しております。

最後に、温泉宿の食事は量が多くかつとても美味しかったです