国際学会 in トロント (カナダ)
6月28日〜7月3日にカナダのトロントで開かれたSolid State Ionics 17th (以下SSI) で発表を行ってきました。
今回の旅では非常に多くの事件が起きたので、学会の様子に加えてそれらを報告したいと思います。
トロントの街並
<アメリカにて(壊されたスーツケースの鍵)>
今回、日本からデトロイト空港を経由してトロントに入りました。
入国審査をなんとかパスして、トロントのピアソン空港で荷物を受け取ると…僕のスーツケースがテープでグルグル巻きにされているではありませんか。
有名なことらしいのですが、アメリカに飛行機で入る場合、預け入れ荷物(スーツケース)はUNLOCKにしなければいけないらしいです。
僕は、そんなことはつゆ知らずスーツケースはガッチリLOCKして預けました。
そして案の定INSPECTIONにあい、3つあるカギのうち1つが壊されて半開きに…
皆さん、アメリカに入国する場合はUNLOCKにしましょう。。。
<学会初日(オーラルにmove)>
そして、学会初日にこの旅最大の事件が生じました。
それは、学会の受付でもらった学会プログラムで発覚しました。
僕が受付を終えて近くをプラプラしていると、高村先生に会いました。
そして、僕を見つけるなり先生がおっしゃった言葉は…
「黒沼!オーラルに変わってるぞ!」でした。
僕はオーラル発表希望で出していたのですが、ポスターに回されていました。
でも、学会に行ってみたらオーラルに…。
飛行機の乗り降りの際にもポスターを忘れないようにかなり気をつけていたのに…
結果オーラル発表にmove!!! (後で高村先生に言われて気づいたのですが、学会のサイトにupされていた最終版のプログラムではしっかりとオーラル発表になっていました。)
学会では皆、比較的ラフな格好でしたが議論は熱く交わされていました。
(ただ、海外の人は発表で皆、レーザーポインターをクルクル回していて目が回りそうになりましたが…)
また、国によって英語の発音やイントネーションが大きく異なり、慣れていないと全く英語を聞き取れないことに気づきました。
これから、色んな発音やイントネーションに慣れる訓練もしていこうと思います。
ポスター発表
<ポスター発表>
とりあえず、ポスター発表が3日目に設定されていたので、オーラル発表の練習も兼ねて発表しました。
ポスター発表はホテルの一室で(めちゃ×2でかかったです)200枚くらいのポスターをパネルに貼って、2日間に分けて行われました。
(ポスター発表ではA0版程度の大きさの紙に自分の研究内容を印刷し、発表者は自分のポスターの前に立って足を止めてくれた人に説明します。)
カラフルなものや、文字の多いもの、A4の紙を沢山貼っているものなど個性のあるポスターが多くて楽しかったです。
また、ポスター発表で印象的だったことは、僕のポスターに興味を持って、足を止めてくれた方々が本当に優しかったことです。
特に、海外の方々は僕の拙い英語での説明にも関わらず、熱心に耳を傾けて頂いて、アドバイスまでしてくれました。
なかなか英語が聞き取れず、苦労しましたが英語で応対する良い練習にもなり、非常に良い経験ができました。
メジャーリーグ
<メジャーリーグ観戦>
そして、次の日のポスター発表が終了した後、メジャーリーグ観戦(トロント ブルージェイズ vs タンパ ベイ レイズ)に向かいました。
僕は日本でもプロ野球観戦に行ったことが無く、球場での野球観戦デビューでした。
テレビで見るよりも意外と球場は狭かったです(レイズに先頭打者ホームランを打たれてました…)。
また、僕らは三塁側の1階で観ていたのですが、ネットがなく、ファールボールが飛んで来ないか結構ドキドキでした。
ナイアガラの滝
<ナイアガラの滝(壊れたメガネ)>
そして、オーラル発表前日、EXCURSIONでナイアガラの滝に行ってきました。
遊覧船みたいな船に乗って滝の近くまで行ったのですが、ここでも事件が…
滝に近づくにつれ、大量の水しぶきが押し寄せてきました。
レインコートみたいなものを着ていたので、服はそんなに濡れなかったのですが、メガネっ子の僕は前が見えない状態に陥りました。
そこで、僕は眼鏡をポケットに収納し、ナイアガラの写真を撮りまくっていました。
約10分後、ふと思ってポケットに眼鏡があるか探ってみると…
ない!!!
壊れたメガネ
瞬時に辺りを見渡すと、東南アジア系の家族の足下に僕のメガネらしきものが…
すぐに、拾って見てみるとレンズが片方取れているではありませんか…
日本を出発してからスーツケースが壊され、ポスターからオーラルに変更し、あげくの果てにメガネまで壊れました。。。
(でも、ここまで色んなことがあると、壊れたメガネを見た瞬間、どうでも良くなった気がします…)
メガネを直すため瞬間接着剤が売ってないか、店を回ったりしましたが見つけられず、結局、日本に帰るまで裸眼で過ごしました。
オーラル発表
<オーラル発表>
さて、ここまで非常にいろいろありましたが、ちゃんとオーラル発表もして来ました。
(左の写真では聞いている人がほとんどいないように見えますが、非常に大きな会場で、後ろの方にはちゃんと多くの人がいましたよ。)
東北大学の材料系では卒論発表を英語ですることを推奨しており、僕も英語で卒論発表をしていました。
その卒論発表で使用したPowerPointファイルと発表原稿をオーラル発表のベースにしました。
そこから高村先生の多大なヘルプがあり、発表2日前にはグレードアップしたPowerPointファイルと発表原稿、さらには質問対策までもが完成しました。
そして、発表当日…
始めにピンマイクを付けるのに手間取ったり、発表の冒頭で言葉が詰まり詰まりになってしまいましたが、15分の発表は全体的にはスムーズに発表できたかな?と思います。
(メガネが壊れていたので、一部スクリーンが見えにくかったですが…)
問題は5分間の英語での質疑応答です。。。
僕の場合は日本人の方に質問を受けましたが、適切な答えができていなかったようで、『後でディスカッションしよう』と言われてしまいました。
やはり、英語での質疑応答は非常に難しく『まだまだ英語力が不足している』ことを痛感しました。
僕は、学会で発表するのは国内も含めて初めてだったのですが、発表後に感じた達成感は卒論発表とは比較にならないくらい大きく、非常に有意義なものでした。
学会会場前にて
<まとめ>
今回の国際学会の旅では非常に多くの事件がありましたが、ポスター発表とオーラル発表の2つも経験でき、他の人の2倍楽しめたと思います。
また、国際学会で最先端の研究結果を直に聞くことができ、勉学・研究意欲がグーーーーーーーーーーーーーンと上がりました!!!
国際学会はオススメです!
最後になりましたが、高村先生、発表だけでなく食事等でも多大なサポートをして頂いてありがとうございました。
こんな長いブログを最後まで読んでくれた皆さんありがとう。
遅くなりましたが・・・
返信ありがとうございます。
海外旅行経験の豊富な直己さんと違って、僕は今回が初の本格的な海外旅行でした。
それで、こんなに多くの事件に巻き込まれたので少し海外恐怖症になってます・・・
でも、国際学会はとってもいい経験になったので、あと②回連れて行ってもらえるように頑張ります!
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お疲れさま
ほんとにいろいろあったね!?ありずぎだね(笑)
俺は海外に行くたびに、平和できっちりとした
日本が好きになる。
でも、洋太はもうこれで怖いものなしでしょ。
国際学会にはあと1回と言わず、
あと2回連れていってもらえるよう頑張って!