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日本金属学会2009年秋季大会in京都大学

2009年秋季大会が京都大学吉田キャンパスで9月15日から9月17日の3日間にかけて開催されました。僕は3日目のイオン伝導体のセッションにて「セリアナノ粒子単層膜の作製と電気伝導特性」というタイトルで発表を行いました。

今回、参加して最も強く感じたことは、外に向けた発表は自分の研究に対する理解を深める良いチャンスだということです。

京都入りする前の発表練習では、走査型プローブ顕微鏡で測定した複素インピーダンスデータの扱い方が分からず、セリアナノ粒子単層膜の伝導度が算出できていませんでした。この状態では過去のデータとの比較が出来ないため、自分でも結局何を言いたいのかはっきりしない発表になってしまっていました。

外の人たちに発表するにあたって、自分が取り組んでいる研究に関しておもしろさについて伝えなければならないと思いながら、データ処理をしていたところ伝導度の算出をすることが出来ました。(電気伝導度の算出に関して、高村先生には大分お世話になりました。)

本番では「セリアナノ粒子をLB累積によって白金上に単層で並べた試料の伝導度は、セリアナノ粒子をホットプレスで固めた試料の伝導度よりも高いのではないか」ということを発表できました。発表後の質問時間中に、興味を持ってくださった先生と議論することができ、自分としては満足の行く発表となりました。

……という訳で学会は、考えをまとめるための良いチャンスです。是非皆さん積極的に学会に参加してみてください。