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216th ECS Meeting 2009

10月5~9日にウィーンで行われた216th ECS Meetingについて報告します。

○初日(10/5)
移動日で時差もあって到着したのは昼過ぎ。
受付だけ済ませ、街でちょっと早めの夕食。
移動で疲れていたので、ぐっすり就寝……
できず、時差ぼけで何度も起きる羽目に。

○2日目(10/6)
で、気がついたら朝でした。
ポスターセッション当日。
オーラルの発表自体は何とか分かったのですが、
質疑応答になると、聞き取れる人取れない人が顕著に。
不安がかきたてられたのを覚えています。
私のポスターの場所は、ドリンクカウンター正面のブロックの端と、
立地条件がよかったので、多くの人に見てもらえました。
"会話"にはなかなかならなかったのですが、
私が理解できなかったのを見ると、何度も簡単に言い直してくださり、
なんとか相手が聞きたいことだけは、伝えることができました。
と、思います。
電極材料の研究が豊富で、Pr系に取り組んでいる方や、
セルの側面に巻いたPt電極を見て驚かれた方などとも話ができ、
この分野の広さと深さを感じました。

発表後は高村先生、水崎先生、川田先生、雨澤先生、橋本さんら、
7名の先生方(学生は2名)と食事をご一緒させていただき、
研究や事務方といった、先生方の仕事のお話を聞かせていただきました。

○3日目(10/7)
高村先生のオーラル発表。
大きな学会らしく、様々な方々が発表されていました。
ただ、中には画面や台本だけを見ながら発表される方もおり、
それは少し格好悪かったかな、と。
やはり聞き手に語りかけるように話せれば、と、
まさに高村先生のはそのタイプで、格好良かったです。
私はまだ台本なしでは難しいので、
とりあえずは台本通りだとしても、
ああいう風に発表できるようになれれば、と、思います。

夜はバンケットで、昨日に引き続き高村先生、雨澤先生と、
ご一緒させていただきました。
東北大は先生方の横の繋がりが強く、
実験を進める上で他の研究室ともっと連携できること、
した方がいいことを指摘されました。
ECSもとりあえず一段落。飲みすぎました。

○4日目(10/8)
Mgイオン二次電池の今後の研究のために、
Liイオンのインタカレーション材料の発表をひたすら聞いていました。
ECSの昼の休憩は2時間あり、ウィーンの中心街まで、
地下鉄(5分に1本来る)で15分で行けたので、
昼食をとりに街へ繰り出すことに。
……日本食がどうしても食べたかったんです(笑)
午後も同様にLiイオンの会場で。

終わった後、オペラのチケットを仕入れにオペラ座前へ。
立ち見する気満々だったのですが、ダフ屋さんに捕まり、
まあいいか、と11ユーロの席を25ユーロで購入。
演目はラ・ボエーム。
愛憎ドロドロ、ってほどではありませんが、悲恋のお話。
内容は事前に予習しており、雰囲気は堪能しました。

○5日目(10/9)
最終日。
電極材料、リチウムイオンの会場を行ったり来たり。
最後に先生とウィーンの街を観光してきました。
シェーンブルン宮殿とグロリエッテの丘、
あとホテルザッハーでザッハトルテをご馳走になりました。

○6-7日目(10/10-11)
移動日。
帰ってきてほっとした反面、少し残念にも思ったり。

行く前はびびりにびびりまくっていたわけですが、
実際、行った初日はホテルの受付の人と話しただけで、
汗をびっしょりかきました。
しかし、ポスター発表をして、1日2日を経つにつれ、
とりあえず、生活するのには困らなくなりました。
また、ウクライナのOleksandr先生が、
私の顔を見る度に話しかけてくださったのですが、
残念ながら、"会話"はできませんでした。

色々思うところはありますが、非常によい経験になりました。
痛感した未熟さをバネに、いずれは会話や議論ができるよう、
研鑽を重ねたいと思います。

最後に、高村先生には(ほぼ)初海外で右も左もわからない私に対し、
十二分にご助力していただきました。
本当にありがとうございました。