古川黎明高校・SSH特別講義
8月1日、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の一つである宮城県古川黎明高等学校から3人の学生が研究室に訪問し、一緒に実験と討論をする時間を持ちました。
今回のテーマは'固体酸化物燃料電池(SOFC)の作製および発電試験'
先生の簡単な研究背景の説明から一日の日程が始まりました。
高校生たちには少し難しい内容にも関わらずスーパサイエンスハイスクール(SSH)の学生たちらしく自分が聞きたいことを質問したり、積極的な姿勢で講義を聞きました。
次はSOFCのセルを発電試験器にセットアップ。
みんな慎重に実験装置を扱う姿でした。
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次はセルの作製。
一日という限られている時間でセルの作製から評価まで全てやることは難しいため、ポイントとなる作製方法のみ学生たちにやってもらうことにしました。役割分担にてみんな奇麗なサンプル作製成功!
昼休みの後、今日のハイライトである発電試験。
一人は測定、一人は実験値の計算、残りの一人はI-Vカーブのプロットを担当しました。みんなの力で見事にデータを取り出すことが出来ました。
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得られた実験データを基づいて討論しました。
'何で電圧が下がるのか?'
'電圧と電流のグラフの傾きは何を意味するのか?'
'どうしたらより高性能の燃料電池になれるのか?'
など色んな面について討論しました。
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最後にはみんなで一日の感想を話しました。
3人とも大学での研究の難しさを実感したという感想が主でしたが、一つ一つ知っていくことができて楽しかった!と言ってくれた学生もいました。
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最後みんなで取った写真の中での学生たちの顔から大学進学への決意が見えます。何でも疑問を持ち、答えを探すことが大事だという先生からのコメントももらいました。
短い時間でしたが、自分が研究している分野を高校生たちと分かち合えて意味深くまた楽しかったです。
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