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国際学会 DSL2025@ナポリに参加しました!!(岡崎)

こんにちは、M2の岡崎です!6/23〜6/27にイタリア/ナポリで開催された、国際学会DSL2025(Diffusion in solids and liquids)で口頭発表してきました!

DSLは拡散にまつわる学会で、4つの部屋でパラレルに行われていました。マニアックな学会のようで、拡散が起こる対象物質は金属、セラミックス、液体など多岐に渡っており、実験方法から産業応用に焦点を当てたセッションまで非常に幅広かったです。私は固体内拡散のセッションに参加しました。

発表者は固体イオニクスのそうそうたる顔ぶれで、ほぼ全員がinvitedの先生方です。口頭発表セッションに学生はおそらく2人しかおらず、また最終日の最後から2番目に私の発表があったのでずっと気が張っていました。ですが、想像よりこじんまりした部屋であったことや座長の先生が醸し出してくださった温かくアットホームな雰囲気のおかげで、いつも通りに発表することができました。それだけでも、昨年ハワイでの口頭発表で、ガチガチに緊張し一睡もできなかったときから成長したと思います。私の発表前にKISTのLee先生が私と全く同じ材料系をテーマに話されていたので、その内容を受けて臨機応変に発表内容を少し言い換えたりする余裕がありました。

 

私の写真ではないのですが、高村先生が発表を頑張られている様子です。

 

そして、1番心配していた質問対応も、聞いていただいたことにきちんと答えることができました!簡潔な解答ではあるものの、前回の国際学会から英語で的を射た回答をすることが目標だったので、なんとか達成できよかったです。また、Martin先生、Merkle先生から今まで自分にはなかったアイデアや深い考察をいただき、大きな収穫を得ることができました。

他の先生方のご講演では、プロトン、ヒドリドから始まり、全固体電池、燃料電池など幅広い内容を聴講することができました。中でも、私も学習中の分子動力学法の機械学習ポテンシャルを扱った講演が4ほどあり、大変勉強になりました。また、山崎先生のプロトン高速拡散のお話とMartin Wilkening先生のNMRのお話が革新的で面白かったです。

今回の学会で1番嬉しく感じたのは、昨年と違い自分の専門とは異なる講演でも、内容の大半を理解できるようになり質問も自然と湧いてきたことです。日々の研究室ゼミについていくのに精一杯でしたが、その積み重ねの大切さを実感しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コーヒーブレイクも楽しみました☕️

 

〜観光・ご飯編〜

セッションの最後に、イタリア国立地球物理学火山学研究所のMauro先生による火山の流動性に関する研究のお話を聴講し、たっぷり予習した次の日、エクスカーションツアーとしてポンペイに行きました。

2000年前に火山の噴火により消滅した古代都市です。このような壁画や、階級によって部屋のサイズが違う宿の骨組みがそのまま残っているのがにわかには信じがたかったです。また、火山灰が固まってできた空洞に石膏を流し込み、犠牲者の最期の姿を再現する像もありました。その時の光景がありありと目に浮かびます。

 

 

 

ガイドさんが、今後また火山が噴火することはあるのか?という質問に対して、いつ噴火するかわからないから、"Run as fast as you can"と回答されていたことには吹き出してしまいました。ガイドさんに2時間弱ツアーをしてもらいましたが、ポンペイ遺跡はとても広くてまだまだ見どころがたくさんあるそうです。(ジョジョに出てくる有名な番犬のモザイクもかなり遠くにあるようで見られませんでした、、)いつかまたナポリを訪れてポンペイもリベンジしたいです。

 

その他にも学会ディナーがありました。ツアーやディナーが学会のイベントとして開催される学会にとても憧れていたため、年齢、国籍を超えて交流できる機会が多くあり良かったです☺️

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご飯も堪能しました!ナポリピザやシーフード、ジェラートなど全てが美味しかったです。高村先生も今までたくさん海外に行かれた中で、イタリアのご飯が一番美味しいとおっしゃっていたほどです。学会中には、ピザやシーフードなどを高村先生にご馳走になりました。特にシーフードが美味しすぎて忘れられません。研究室外でここまで長い時間先生とお話できる機会も初めてだったため、とても嬉しかったです。本当にありがとうございました!

 

 

1日1ジェラート🍋

 

ポンペイツアーの後に時間があったので、最後に高村先生とサンテルモ城に登りました。お城のてっぺんからの景色、絶景です。(奥にポンペイの街を消滅させた火山も見えます)ナポリの街を一望できるほど相当高いところまで登ったのですが、実は登り始める前に偶然シンガポールのSu先生にお会いし、ご親切に頂上までエスカレーターがあるよと教えてくださったんです。ですが、高村先生は自分の足で登ることを選択されました(°_°)(私は内心エスカレーターかなと思っていました)軽々と斜面を登る先生の写真も添えておきます。お城の頂上のエリアを一周する時、小走りされている瞬間もありました。本当に元気でいらっしゃいます。私も高村先生を見習い、体力とガッツをつけたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜最後に〜

発表、質問対応を無事に終えることができただけでなく、他の講演で数回質問し学会に参加できたという実感を得ることができました。国際学会は、著名な世界各国の先生方と対等に議論できたり最先端の研究を知ることができる非常に刺激的な場で、研究へのモチベーションが高まります。国際学会でしか味わえない独特な高揚感を得ることができるので、できるだけ早く再び国際学会に参加できるように、日々の研究を頑張ります!!

このような貴重な機会をいただき、お忙しい中、発表スライドをより良いものにするために指導してくださった高村先生、石井先生、事務の面で多大なるサポートをしてくださったゆき子さんに心より感謝申し上げます。