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SSI-22@PyeongChang (上原)

こんにちは、上原です。22nd International Conference on Solid State Ionicsに参加しました。
6月16日~21日にかけてピョンチャンで行われました。


会場の前にて同学年の戸村くんと一緒に

韓国に行くのは初めてでした。行く前は、自分のポスター発表で英語がうまく通じるかどうか、特に質問を聞き取れるかどうか不安がありました。
会場は山の中にあり、会議場・宿泊施設・レストラン・スキー場(ピョンチャンオリンピックの会場にもなった)などが集まった複合施設のようなところでした。気温は仙台とほぼ同じで、時々小雨はあったものの基本的には天気もよく、空気は乾燥していて過ごしやすい場所でした。


左奥の塔にオリンピックのマークが見える

特に表面反応の解析について、様々な発表を聞きました。イオン・電子伝導体を電池に応用する時の雰囲気における、材料表面で起こる反応の考察や、様々な実験・解析は興味深かったです。また、イオンや電子のトラッピングと電子構造をからめた発表の中には特に目を引くものがありました。新しいイオニクス材料については、自分の詳しい分野については、組成を見ただけでなんとなく性質の想像がつきそうなものが多かったように思いましたが、どのような組成なら合成可能なのか、それらの電子構造や伝導度、表面反応活性がどのようになるのか、知見を得ることができたのは良かったです。論文で名前しか見たことのなかった海外の先生方の顔と名前を一致させることもできました。
自分のポスター発表については、発表の間中ずっと緊張していたのですが、外から見ても明らかに緊張していたらしく、ポスターを見にきた人から"Don't be nervous."と言われました。15分に1人くらいのペースで自分のポスターを見にきてくれました。伝えたいことは伝わったとは思いますが、話すスピードが遅いのと音量については要改善だなと思いました。ともあれ、見に来てくれた人とちゃんと意思疎通をはかれてよかったです。


一番大きな部屋。発表がない時の様子。

韓国料理は、辛いものはやっぱり辛かったです。日本ではあまり見かけない韓国料理もありましたが、どれも美味しかったです。


(左上)ビビンバ (右上)辛い鍋
(左下)チヂミとビビンバ (右下)トッポギなど

4日目の午後には、エキスカーションがあり、ソラク山とそのふもとにある寺に行きました。ソラク山は、標高の高い部分はまさに断崖絶壁という感じの山でした。あまたの浸食の跡が走る切り立った白い岩々と、すそを彩る緑の間には、街が見え海は彼方まで広がり、素晴らしい景色でした。


(上段)ソラク山 (下段)シヌンサ(寺)

5日目の夜には、参加者全員で集まって、ディナーを食べました。伝統芸能の太鼓の演奏も聞きました。料理はとてもおいしく、太鼓は非常に迫力がありました。


太鼓の演奏

その他にも、5日目の朝にはInternational Solid State Ionicsの副代表等の選挙があり、この分野の運営の一端を垣間見ることができたように思いました。

SSI-22にはポスター賞が設定されており、最終日に受賞者が発表されました。500以上のポスターの中で、10-20人程度が受賞していたように思います。自分もその中に選ばれました。今度は、発表の内容を早く論文化できるように頑張って実験を進めていきたいと思います。