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第15回固体イオニクスセミナー@滋賀 9/1–3 (M1木村)

こんにちは、M1の木村です。



9/1から三日間、固体イオニクスセミナーに参加してきました。場所は滋賀県大津市にある "湖邸滋びわこクラブ" でした。当て字で "コテージ" と読むのでしょうか。まさに滋賀だからこそというカンジですね。(上手い) 雄大なびわ湖を目の前にして、先生方のご講演を聞き、ポスター発表を行いました。







初日には東工大の菅野先生にお越しいただき、ご講演を賜りました。イオニクスの歴史から始まり、古典的考え方に基づくイオン導電体の開発指針について教えていただきました。結晶構造や状態図を駆使して材料を作ることの大切さを認識しました。続いての世古先生にお話は計算についてで、第一原理計算だけでなく、機械学習を活用するというものでした。近年注目されている機械学習を材料開発に応用するというもので非常に興味深かったです。



二日目には本研究室の及川先生にNMRについてのお話をいただきました。自分自身NMRを用いて研究していますが、NMRにおける相互作用などについて改めて勉強になりました。また、物質材料研究機構の岡本さんは、細菌中を用いた発電ということで、バイオ分野におけるイオニクスについてご講演していただきました。生物学的実験は自分にとって新鮮でしたが、電気化学的測定は共通した部分があり、面白かったです。



三日目には若手研究者の方々の講演がありました。有機無機ハイブリットのイオン導電体の開発など面白い内容が多かったですが、特に気になったのが分子研の櫻井さんの赤外超高速分光に関するお話でした。イオニクスは始めたばかりとおっしゃていましたが、赤外線による解析結果は、最近の学説と一致しており、衝撃的でした。



ポスター発表では様々な方に自分の研究を聞いていただきました。至らぬ点や必要な点を指摘していただき、ありがたかったです。また、様々な方の発表を聞けて自分の知見を広げることができました。中には、全く先行例のない研究をされている方もいましたが、新しいことにチャレンジする精神と問題解決能力がすごいと思いました。



今回様々なお話を聞くことができましたが、特に先駆的あるいは異分野と融合したようなものが印象的でした。新しいことをするインパクトは非常に大きいと感じたので、自分も新材料の開発を目指していきたいです。



今回はイオニクスセミナーに参加させていただき、ありがとうございました。





近くの比叡山延暦寺にて鐘を鳴らす白鳥くん