第45回固体イオニクス討論会@九州大学(D2戸村)
11月26−28日に九州大学(福岡市)で行われた第45回固体イオニクス討論会の国際セッションにおいて口頭発表を行いました。
固体イオニクス討論会は、その名の通り固体イオニクス(固体中をイオンが伝導する現象)についての研究発表と議論を行う全国規模の学会です。主にリチウムイオン2次電池や燃料電池といった電池材料の基礎研究に関する発表がなされますが、今年は触媒といった異色のテーマも多かったように思えます(その点で個人的にはかなり楽しめました)。
私は最近の研究成果について、国際セッションにて口頭発表を行いました。なぜ国際セッションに参加してわざわざ英語で発表したかというと、深い意味はなく、単に自分の英語スキルの訓練のためです。6月には国際学会で口頭発表もしていましたし、直前に韓国に3ヶ月滞在して英語だけの生活をしていたこともあって、発表やその後の議論でも英語で困ることはさほどありませんでした。自分の発表以外も大半は国際セッションに参加して、他の研究者の発表を聴いていましたが、概ね理解できました。3年前に固体イオニクス討論会に参加し、学会で初めて口頭発表(もちろん日本語で)をしたときは、国際セッションなんて自分とは無縁と思っていたでしょうから、多少なり自分の成長を実感しました。ただ、肝心の研究内容については、私の研究対象分野において著名なJohn. A. Kilner教授(英)に厳しいご指摘をいただき、今後の課題が残りました。1年後に控える博士論文審査に向けて、しっかりとゴールを見据えて研究を進めていきたいと思います。
発表が終わった日の夕食は、高村先生に博多名物のモツ鍋をごちそうになりました。ありがとうございました。福岡は暖かく、ご飯も美味しく、滞在したホテルも大当たりだったので、研究以外についてもとても良い出張でした(帰りの飛行機に乗り遅れそうになってバタバタしたのを除いて)。
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