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12/5–7 固体イオニクス討論会@天童 (M1川森)

12月5日から7日までの3日間、固体イオニクス討論会に参加して発表を聞いてきました。場所は山形、天童です。
M1の3人とB4から3人の計6人で参加しました。

今回の学会は名前の通りイオンに関する研究の発表であり、取り扱うイオンの種類によって各セッションに振り分けられています。
リチウムイオン、酸化物イオン、プロトン、ヒドリド、ナトリウムイオン、フッ化物イオンなど各種イオンを取り扱う電解質、電極の評価や、その伝導特性など物性の起源解明といった多岐にわたった発表がありました。


上の写真は主に私が張り付いて聞いていたプロトンの会場です。

3日間で40近くの数の発表を聞き、自分だけでは調べることのなかった情報が次々と入ってきて、知識量と研究へのモチベーションが向上しました。
高村研以外の他の研究者から見た時の基礎知識も学ぶことができて、やはりここが問題なのか、や、そういう視点もあるのか、と感じることが多々ありました。

普段論文を拝見している有名な先生の講演をお聞きすることもでき、貴重な経験でした。
私はプロトン伝導体の研究を行っているので、プロトンの水和エンタルピーや安定な酸素サイトの計算から材料設計を行っていた研究や、超プロトン伝導体の高伝導相への転移のメカニズムの研究、ナノ粒子表面の水による伝導の研究が特に興味深かったです。
プロトン以外では、プロトンと似て異なるヒドリドの研究や、SOFC構成や作動条件ごとにエネルギー効率を計算した研究、電極劣化の研究などが面白かったです。
質疑応答を聞いていると、実験を進めていくには理論を正しく理解していないといけないことを再認識しました。



学会はもちろん大変ためになりましたが、天童の街並みも大変良かったです。
旅館は手入れの行き届いた中庭があって風情があり、朝食やお風呂も最高でした。
外に出ると至る所に将棋の絵や駒のオブジェがあったり、おいしそうな蕎麦屋があったり、まさに天童でした。

楽しすぎる3日間でした。
いつも書いている気がしますが、やっぱりイオンを理解して制御しているイオニクスは面白いです。
助教の格先生の発表では時間に収まらないくらい質問が続き、興味を引く発表に感動しました。
まだ学会で口頭発表をしたことはないですが、次回参加するときは面白いと思ってもらえる研究発表ができるようこれからも研究に邁進していきたいと思います。

高村先生、若手の会に引き続きありがとうございました。
そして、運営に携わった先生方、学生の方々、ありがとうございました。お疲れさまでした。
最後に、3日間一緒に過ごした高村研の皆、楽しかったです、ありがとうございました。

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