12/8,9 固体イオニクス討論会@東工大オンライン (D2 川森)
12月8, 9日に行われた第46回固体イオニクス討論会に参加させていただき、研究発表を行いました。
固体イオニクス討論会は修士1年の時に聴講させていただき、内容がイオニクスでまさに高村研にピッタリであることと、討論会としてレベルの高い議論が繰り広げられることから、参加を楽しみにしていた学会です。
↓修士のときのブログはこちら
https://ceram.material.tohoku.ac.jp/takamuraken/node/1489
今年はオンラインでの開催ですが、オンラインはオンラインで良いことがあります。
それは、オンデマンド配信が行われることです。
学会は複数の会場で同時進行で発表が行われることが多いので、聴きたい発表が被った場合は分身の術や千里眼でもない限りはどれか1つの発表に絞らなければなりませんでした。しかし、今回はオンデマンド配信があるため全会場の全発表を聞くこともできます。
大変ありがたい素晴らしい試みでした。
前回と比べると徐々に流行りの研究が移り変わっていることを感じました。機械学習などからコンピュータが有望な材料を弾き出すマテリアルズインフォマティクスは確実にこれから増えていくと思います。闇雲に材料探索をすることがなく開発時間や開発費の削減につながるとして、取り入れる企業も増えていると思います。データの関連性を可視化することで今まで見えなかった発見が見えてくることもあると思います。ただし、合成条件などで材料の物性は変わり得るため汎用性のあるデータベースを構築することが難しいですし、機械学習をさせる枠組みにはある程度その研究者の予想が含まれているようにも感じられて、マテリアルズインフォマティクスによって確実に良いものが得られるというわけではないとも感じています。材料合成屋が失業することはまだないですよね…?笑
私はイオンの中でもプロトン(H+)を扱う研究を行なっていますが、修士のときに比べると他の分野でもその研究で何を伝えたいのか理解するのが早くなったと思います。今まで様々な学会や研究会で色々な研究に触れることができてよかったです。
発表では、時間いっぱいギリギリまで質問をしていただけたことが非常に嬉しかったです。
修士のときのブログを読み直してみると、「面白いと思ってもらえる研究発表」をしたいと書いていたのですが、やはり今もそういう研究や発表をしたいと考えていて、今回の発表に少しでも興味を持っていただけたのなら幸いです。
やっぱりそこが気になりますよね、という質問や、それができたら面白そう!という提案を頂けたので、これからの研究に活かしていきたいです。
楽しい学会でした。高村先生、参加させていただきありがとうございました。
今年も終わりに近づき、来年度はD3です。今まで5年間過ごしてきた高村研での生活も終わりが近づいています。まだまだやりたいことはありますが、悔いの残らない研究室生活を過ごしていきたいです。
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