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The 3rd GP-MS Symposium @online 11/16-18 (D1 山口)

D1の山口です。

11月16日から18日の3日間、オンライン開催された"The 3rd Symposium on International Joint Graduate Program in Materials Science" に参加しました。

私はポスター発表に加え、学生ながらセッションの一つ「Student session」で座長を務めさせていただきました。

 それぞれのセッションについての紹介と感想を書いていこうと思います(このブログはとっても長いです 笑)。

 

・。*・。*・。*  Poster session  ・。*・。*・。*

 

ポスターセッションは、VR会場でした。動かすだけで面白いし、新鮮!!!

 

ポスターが並んでいて、道を歩けるのはもちろん、

 

宙に浮けたり、距離によって声の大きさが変わったり、レーザーポインターが出せたり、新しいしくみで面白かったです。

 

 

今回は、ブログでも紹介した黒色Ti-O-N膜に関する発表を行いました。つたない英語発表ながら、話を理解して質問してくださる方もいました。

また、昨年のシンポジウムでお話しした方が、覚えていてくれて今年も聞きにきてくださって嬉しかったです!!

時間の都合もあり、他の方の発表を聞く時間があまりとれませんでしたが、固体イオニクスとは異なる分野の話も聞けて、面白かったです。 

昨年に引き続きPoster Awardもいただけて幸いです。

Best Poster Award の川森さんとパシャり📷

 

・。*・。*・。*  Student session  ・。*・。*・。*

Student sessionでは国内外から4名の講演者をお招きしました。

ダルムシュタット工科大学のKlein先生は、XPSについてお話しくださいました。酸化物の酸化状態を知ることは、固体酸化物を扱う私たちにとって大切なので、自分の試料でもぜひXPSをとりたいと思ったし、気をつけるべき点を知ることができました。

クラウスタール工科大学のFritze先生は、ランガサイト型の圧電材料についてお話しくださりました。高村研ではあまり研究していない圧電材料について知る良いきっかけになりました。Fritze先生は高村先生と20年来のお知り合いだそうで、お二人の20年前の写真を講演の最初に見せてくださりました。今の私とそんなに歳の変わらない先生方の写真を見るのは、とても不思議な感覚です。

ギーセン大学のElm先生は、ナノポーラスなイオン伝導体について発表してくださいました。表面近傍の欠陥のポテンシャルを考慮にいれた材料設計は、自分の材料でも当てはめられることがあるかなぁと考えながら聞きました。固体イオニクス専門の方にはよく聞き馴染みのある材料系で、質疑応答も活発に行われました。

我らが指導教員の高村先生は、Co含有酸化物においてCoが表面交換反応に与える影響についてお話しくださいました。限られた時間のなかでも、聞き手にも分かりやすくシンプルに説明してくださったのが印象的です。

招待講演者に加え私も発表を行いました。修士の時に取り組んだAg-Fe-O系黒色絶縁PLD膜についてです。「次のセッションまでに終わらせなきゃ」という気持ち全面に出ていたみたいで、終わった後に「まくしたてるような速さの発表だったよ(笑)」と先輩からコメントをいただきました。時間制限もあって、質疑応答ができなかったのが心残りです。

時間は押してしまいましたが、次のセッションの座長との連携の甲斐もあり、無事全てのプログラムを終えることができました。

セッションにご参加くださった皆さんにとって、実りある時間になっていたら幸いです。

 

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Student session は、私一人では何もできませんでした。

お知り合いの研究者を紹介くださり、連絡から案内、当日まで丁寧にフォローしてくださった高村先生に心から感謝申し上げます。また、快く講演依頼をお引き受けくださった講演者の皆様にも御礼申し上げます。当日の運営をお手伝いしてくれたGP-MSの山本くんや研究室の平野くん、石井先生もありがとうございました。

普通に学生生活を送っていては体験できない機会だったと思います。反省点は山を越えて海ほどあります。まだ記憶が新しい今のうちに思っていることを書き出して、今後に活かしていこうと思います。

繰り返しになりますが、シンポジウムの運営に関わった全ての皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました。

 

(おまけ)森のなかに土星が浮かんでいる斬新なデザインでした。何度宇宙に落ちたことか......。いずれにせよ、VR空間が楽しかったです!