SSPC-22に行ってきました〜![馬あり] #石井料理長 #童心開放
みなさま、お久しぶりです、D2の佐藤です。今回はコペンハーゲンのTechnical University of Denmarkで行われた、プロトン伝導体にフォーカスした国際会議「Solid State Proton Conductors」に参加したご報告です。本会議には2年前にも参加しており、今回で2度目の参戦となりました。
発表はすごく楽しかったです
自分はポスター発表だったのですが、今回は2年前よりもさらに手応えのある結果となりました。まず嬉しかったのが、ドイツの大御所、merkle先生がポスターセッション開始前から自分のポスターの前で待機していてくれたことです。以前から自分の研究を認知して頂いていたのですが、本当に楽しみにしてくれていたんだなと感無量でした。merkle先生には20分ほどじっくり自分の考察を聞いて頂くことができ、内容にも概ね同意して頂けてホッとしました。さらに上海交通大学のQ. Chen先生にも「難しいけどすごく面白い」と好評を頂きました。正直、プレゼンターとしては、オーディエンスが暇つぶしになんとなく聴きに来ているだけか、本当に興味を持って来てくれているかは一発でわかると思うんですが、今回は後者の方が多く大変嬉しかったです。自分の研究はかなり基礎寄りかつマニアックな領域のものなので、このような専門的な学会だとしっかりリアクションを頂けて大変ありがたいです。その後もRyan O’Hayre 先生やT. Norby 先生など著名な先生方に立て続けに来て頂き、最後には重鎮、kreuer先生と(物理的に)腰を据えてお話しさせて頂きました。内容は研究だけでなく、実験に使っているH217Oの小話や、かつて同僚がNMR装置メーカーBrukerの開発部門に行った時の昔話など雑談も多く、最後には「なんかあったらメールしてきていいよ」的なことを言って頂き、固体イオニクスの先生方は国内外問わず暖かいなと改めて感じました。そしてありがたいことに、人が人を呼んだのかほかにもさばけない程の学生・先生方が立ち寄って下さいました。
↑kreuer先生と
聴講も
聴講でも興味深い講演がたくさんありました。特にHan先生のRuddlesden-Popper型酸化物へのアクセプタードープや、桑原先生の電子正孔の計算の話は自分も日頃考えることが多く、大変勉強になりました。
こういうのも国際会議の醍醐味
今回の学会では、ありがたいことに海外の何人かの方が以前の自分の学会発表を覚えていて話しかけてくれる機会がありました。そして、それをきっかけに相手の研究内容を深掘ったり大学や進路の話をしたりして「国際学会っぽい」ことができるようになってきました。学会に行っていると少しずつ顔見知りが増えてきます。こうして海を超えて刺激し合える仲間(とはいえ自分より上の方ばかりですが)がいるとモチベーションにもつながりますね。
コペンハーゲン観光
学会の合間に観光も楽しみました。皆さんは「コペンハーゲン」と聞いて何を思い浮かべますか??おそらく大半の方が「何も思い浮かばない」のではないでしょうか。何を隠そう自分も出発直前、石井先生とwikipediaの情報の少なさに愕然としていました。しかしいざ行ってみるとご飯がとても美味しく、街並みも綺麗で非日常をしっかりと堪能することができました!特にビールを飲みながら洗練された街を練り歩くのは至高の時間でした!
↑ニューハウンの美しき景観
↑社会人ドクターの山岡さんにビールを奢ってもらいました。どこまでも着いていきますアニキ!
エクスカーション(学会公式の観光日)の日には、あのディズニーランドのモデルになったと言われる「チボリ公園」というテーマパークを訪れました。時間があまりなかったので、参加したみんなで高密度に絶叫系を攻め、今一度、命の大切さを思い出すことができました。石井先生はめちゃくちゃ嫌がっていましたが無事連行しました。対照的に、石井先生と同年代の山岡さんは普段の落ち着いた感じとは打って変わってノリノリでした笑。やはり2児の父ともなると普段は童心を封印しているのでしょう。たまには開放が必要です。
↑ジェットコースター前での写真(たぶん)
ご飯
ホテルではなくAirbnbを利用して一軒家に宿泊していたため、朝・夜ご飯は基本的に自炊で賄いましたが、野菜から魚介類から肉類まで食材一つ一つのクオリティが高く、基本的には全て美味しく頂きました。特にデンマークは畜産が盛んらしく、スーパーで高品質の肉や乳製品が手軽に手に入り、ただ焼いただけの肉やソーセージが絶品でした。また石井先生が振る舞ってくれた海鮮料理が最高でした!
↑サーモンを処理する石井先生。渋いぜぇ!!
私は走らねばならない
学内の駅伝大会が近いのもあり、時折、気分転換がてらコペンハーゲンの田舎町を走りました。直線がどこまでも続きすぎて気持ち悪くなりました。そして道端に普通に馬がいました。日本とは田舎レベルが段違いですね。
最後に
このような機会を与えて頂いた高村先生、事務手続きをサポートして頂いたゆきこさん、ムール貝を酒蒸しにしてくれた石井先生、ありがとうございました!
次は11月の固体イオニクス討論会で頑張ってきます!
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