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第5回固体イオニクスセミナー@岩沼 (寛郎)

3月5日から7日にかけて、岩沼で開催された
第5回固体イオニクスセミナーに参加し、
講演聴講とポスター発表を行いました。

テーマや雰囲気は固体イオニクス討論会と近く、
参加人数は50人程度と討論会や他の学会に比べると小規模でしたが、
この分野に精通した方々ばかりで、密な議論が交わされました。
また、学生間だけではなく、先生との距離も近く感じられたのも、
このくらいの規模故の利点だったのかもしれません。

具体的な内容としては、ペロブスカイト構造の導電体、ナノ材料、
電池材料についての特性評価、伝導挙動や界面反応の解明などで、
本分野における最前線の研究に携わっていることを、改めて実感しました。
交流インピーダンス法やX線回折法など普段から用いている解析法からも、
驚くべき量の情報が読み解かれており、参考になると共に、
まだまだ使いこなせていない自分の未熟さを痛感しました。

同じ分野の研究に携わる同世代との交流など滅多にないことなので、
貴重な機会と経験になりました。こういった場を通し、親交を深め、
連携して研究を進めることの重要性を強く感じました。

機会と結果があれば、是非、また参加・発表できれば、と思います。

第35回固体イオニクス討論会@大阪 その5

遅くなりましたが、2009年12月7日から9日に開催された固体イオニクス討論会に出席してきましたので報告します。

当日私は"最低一回は質問する"という条件の下、主にプロトン伝導体のセッションを見て来ました。僕の研究内容も水素が関連したイオン伝導性に付いてです。

先生達がすかさず難解な議論を交わし始める中、質問内容を素早く組み立てなければ成らず、発表者でもないのに非常に緊張しました。結果としていまいち要領を得ない質問しか出来ませんでしたが、学会発表の引き締まった雰囲気を感じることが出来、自分の研究へのモチベーションが上がりました。

普段の研究生活の中で、疑問を1つ1つ解決しつつ、今後も精進したいと思います。

Tuller教授(MIT)来室

本日、MITのHarry Tuller教授が来室されました。Tuller先生は、酸化物型燃料電池(SOFC)に利用される混合導電性電極材料や電解質材料について、その物性や高性能化に関する研究を深く、かつ、幅広に展開されています。タイトな日本滞在のスケジュールの中でご来仙いただきました。
Tuller教授(MIT)来室

この機会に、``Tailoring Materials Properties Through Defect Engineering''という題目で、1時間のご講演を頂きました。急な呼びかけにも関わらず、学内から40名程の参加を頂きました。内容は、自動車用酸素センサーやSOFCの電極材料に応用可能な混合導電性セラミックスの欠陥平衡、ナノサイズ効果を利用した新規電解質材料に関するもので、質問も30分程続く大変盛況な講演会となりました。講演後お時間が許す皆様と一緒に写真を撮りました。Tuller先生、ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。

修論プチ打ち上げ


修論プチ打ち上げ
2月5日(金)にM2の方々の修論発表が無事終わったので、研究室内でプチ打ち上げを行いました。

今回のメニューはさくらんぼカレー&ギョーザです。

サクランボカレーは、僕が正月に山形の実家に帰省した時に買って来たもので、この機会に皆で食べてみました。

ギョーザは前回の教訓を生かして、焼くだけで食べられる冷凍ギョーザにしました。


さくらんぼカレー
さくらんぼカレーは写真の通りピンク色で、なかなか食欲を減退させる色です。

問題の味はというと… 普通の甘口カレーでした。。。

僕はもう二度と食べることはないと思いますが、興味のある方は山形土産にぜひどうぞ。

冷凍ギョーザは普通においしかったです。

M2の菊地さんと田村さん、修論発表お疲れさまでした。

次は、焼きラーメン(リベンジ)をしましょう!!

第35回固体イオニクス討論会@大阪 その4

12月7-9日に大阪(グランキューブ大阪)で開催された固体イオニクス討論会について報告します。

今年からマグネシウムイオン二次電池正極材料の開発に取り組んでおり、
今回は、主にリチウムイオン伝導体とイオン伝導のセッションで、その講演を聴講しました。
興味深かったのは、大阪大の今中先生らによる高価数カチオン(Bi3+、Ge4+)伝導体の研究です。
現在、私が扱っている材料と同じ結晶構造の材料が用いられており、参考になったのに加えて、
早く実験を進めたい、と、更なる研究意欲がかきたてられました。

また、今回は「気になったら聞く。」ことを心がけました。
まだまだ着目すべきところにできていない感は否めませんが、
数回の質問と、さらには英語でも質問できたことは非常に良い経験でした。

こういった場で知識・経験を1つ1つ積み重ねつつ、今後の研究活動に励んでいきたいと思います。

さしあたっては3月末の春季金属学会での口頭発表。
ここ最近はポスター発表だったので楽しみです。

第35回固体イオニクス討論会@大阪 その3

12月の7〜9日に行われた固体イオニクス討論会に出席してきましたので報告します。

〈固体イオニクス本番〉
 今回の固体イオニクスはいくつかのセッションに分かれて行われました。現在、僕は酸素透過セラミックスの研究をしているので、主に酸化物イオン伝導体や燃料電池の発表を聞いて勉強しようと考えていました。

この学会に参加して真っ先に感じたことは、自分の知識不足でした。一つの発表につき約9分間が質問時間だったのですが、ある程度の専門知識が無いとそこに入って行くことすらできません。大御所の先生方が的確な質問をぶつけて行く中、見当違いな質問はできないと勝手に萎縮してしまい、聞くだけになってしまっていました。
 しかし、そういった中でも発表を聞いているうちに、少しですが分かってくる部分もありましたし、2日目にはなんとか僕も質問することができました。
 今回はまだ聞いているだけでしたが、いずれは自分も学会で発表できるくらいに成長していきたいです。そのためにもこれからの研究生活の中で、できるだけ多くのことを学んでいきたいと思います。

〈移動日の一幕〉
 今回は前日に大阪入りしたので、その日は少し大阪を観光してきました。右の写真は通天閣に戦いを挑んだ二人の男の勇姿です。

第35回固体イオニクス討論会@大阪_その2

 遅くなりましたが、僕も固体イオニクスに参加してきたのでブログをUpしておきます。

 固体イオニクスはその名の通り、固体中をイオンが動く物質に焦点を当てている学会です。
主に取り上げられていたのは、燃料電池の電解質やセンサーとして注目されている「酸化物イオン伝導体」と「プロトン伝導体」、リチウムイオン二次電池の電解質として注目されている「リチウムイオン伝導体」でした。

 僕は自分の発表は無かったのですが「質問を1回以上する」という条件付きで参加させてもらいました。
去年も固体イオニクスに参加させて頂いたのですが、今回は去年よりもはるかに発表の内容を理解できた気がします。
ただ、ノルマの質問ではあまり的を得た質問が出来ず悔しい思いが残りました。
来年の固体イオニクスでは「自分で発表すること」と「的を得た質問をすること」を目標にしたいと思います。


たこ焼き
最後に、大阪で食べたたこ焼きの写真をあげておきます。

第35回固体イオニクス討論会@大阪

12月7日〜9日の3日間、グランキューブ大阪で開催された固体イオニクス討論会に参加しました。

固体イオニクス討論会は、私達が研究している「イオン伝導体」がテーマとして取り扱われており、
「発表時間15分・討論時間10分」というスケジュールで、非常に活発な討論が繰り広げられる学会です。

昨年から「最低1回は質問をする」という条件で、
研究室全員で参加させていただいています。

今回私は燃料電池のセッションで発表を行いました。

学会での発表は今回初めてだったので、準備は大変でした。
なかなか発表のスライドが完成せず、
大阪入りした後も宿泊先のホテルのロビーで先生と打ち合わせをしていただき、何とか発表することができました。
ぎりぎりまで見ていただき、高村先生にはいつも以上にお世話になりました。
ほんとうにありがとうございました。

緊張しながらも発表自体はそれなりにできたかなと自分では思っているのですが、
10分間の討論では頭がよく回っていなかったような気がします。

また、内容に関して未解決のままだった部分は
ズバッと指摘され、苦しい展開となってしまいました。

DSCF1967.JPG (2.8 MB)

216th ECS Meeting 2009

10月5~9日にウィーンで行われた216th ECS Meetingについて報告します。

○初日(10/5)
移動日で時差もあって到着したのは昼過ぎ。
受付だけ済ませ、街でちょっと早めの夕食。
移動で疲れていたので、ぐっすり就寝……
できず、時差ぼけで何度も起きる羽目に。

○2日目(10/6)
で、気がついたら朝でした。
ポスターセッション当日。
オーラルの発表自体は何とか分かったのですが、
質疑応答になると、聞き取れる人取れない人が顕著に。
不安がかきたてられたのを覚えています。
私のポスターの場所は、ドリンクカウンター正面のブロックの端と、
立地条件がよかったので、多くの人に見てもらえました。
"会話"にはなかなかならなかったのですが、
私が理解できなかったのを見ると、何度も簡単に言い直してくださり、
なんとか相手が聞きたいことだけは、伝えることができました。
と、思います。
電極材料の研究が豊富で、Pr系に取り組んでいる方や、
セルの側面に巻いたPt電極を見て驚かれた方などとも話ができ、
この分野の広さと深さを感じました。

日韓台ジョイントシンポジウム 2009

9月7~9日に京都で開催された、
"2009 Joint Symposium on the MSE for the 21st Century"、
日本、韓国、台湾の学生100名弱が参加した本会は、
今回で9回目を迎えるそうで、その運営や進行は、
全て学生のみで行われています。(先生方はセレモニー&観光のみ)
東北大からは博士課程9名、修士課程4名、計13名参加しました。
私もポスターセッションで発表してきました。
また、学生代表(主に連絡係)も務めさせていただき、
色々ありましたが、他大の方と接する良い機会となりました。
以下、その報告になります。

○初日(9/7)
移動日&オープニングセレモニー。
セレモニー中、各大学の代表が大学のメンバーを紹介することになり、
英語が公用、さらに私自信があがり性ということもあり、
レフェリーストップとなってしまいました。
正直、申し訳なさでいっぱいになり、
何とも前途が不安な出だしとなりました。